ヴァンヘイレン

80年代はポップス全盛期のイメージが強いですが、その中でロックとしてヒットを出していたのがヴァンヘイレンではなかったでしょうか。ロックといえばギターソロを中心とした演奏が王道であり、クリーム、ツェッペリン、ジェフベック、ディープパープルなどが60年代の中心でした。
 70年代からは洋楽も多様化してジャンルの意味がなくなってきた傾向にありましたが、それでもフュージョンなどでもギターの存在はまだ大きいものがありました。
 ところが80年代はギターフレーズで魅了するバンドはほとんどなくなり(バンドはあったでしょうがヒットしなくなった)、個人的なイメージではヴァンヘイレンが唯一のグループでした。

 デビュー曲の「ユー・リアリー・ガット・ミー」はキンクスのオリジナルですが、ハードなロックに仕上がっています。84年のアルバム「1984」が大好きで、当時スキーによく行っていましたが、ウォークマンで「Jump」「Panama」を聞きながらすべると最高でした。
 「Hot For teacher」のビデオで、ヴァンヘイレンがニコニコしながらギターを弾いている姿を見て、「ギター小僧だなあ」としみじみ感じた記憶があります。彼が始めたライトハンド奏法は画期的で今見てもかっこいい弾きかたです。
 サミー・ヘイガーが加わった頃はあまり聞いていませんでしたが、たぶん正式に加わる前にゲスト出演して演奏したツェッペリンのロックンロールは印象に残っています。

 デビッド・リー・ロスのボーカルは好きなのですが、唯一あの腰くねくねだけは何とかして欲しいと思ってました。

スパイロジャイラ マンハッタントランスファー シャカタク

フュージョンの系統で社会人になってからもよく聞いていたのはスパイロジャイラでした。久しぶりに「Morning Dance」を聞きながら書いていますが、朝にふさわしいさわやかな曲です。こういった軽くて洗練された音楽はRX7のCMで使われたチャック・マンジョーネの「feel so good」あたりから好きなったような気がします。
 この頃はレンタルレコード大流行の時代で、レコードを借りてはダビングするというのが普通だったのでレコードがほとんど残っていません。今のようにDVDに落としておけば現存するのでしょうが、カセットテープでは残っていても再生できない状態でしょう(CDも10年が限度ということなので、学者のジョークで石に彫るのが一番長持ちするというのがあるそうです)。
 YouTubeでスパイロジャイラを探していたら、シェイカーソングという曲がありました。これは確かマンハッタントランスファーも歌っていたことを思い出しました。マンハッタントランスファーはジャズボーカルグループですがフュージョンといってもいいくらいのグループです。
 70年代から活躍していて、ウェザーリポートのバードランドに歌詞をつけて歌ったのにはびっくりしました。ボーカルといってもほとんど楽器に近いものがあります。
 シャカタクはスパイロジャイラとマンハッタントランスファーを足して2で割ったような感じで、ボーカルもあるフュージョングループです。「Night Birds
 これらの系統は軽くさわやかなのでドライブ向きでよくカーステレオで聴いていた記憶があります。

スティーリーダン Aja

スティーリーダンは大学までほとんど聞いたことがなく、「リキの電話番号」も後から聞いたのですが特に好きになることもなく、自分の中ではあまりメジャーな存在ではありませんでした。

 しかし「Aja(彩)」を聞いた時にはびっくりしました。それまで泥臭いイメージを持っていたのがいっぺんに吹き飛ぶようなアルバムだったからです。当時のフュージョンとも違うポップとジャズを融合させたような音楽は新鮮でした。5〜6年前にメイキングのDVDを買って見ましたが当時フュージョン界での大御所ミュージシャンを惜しげもなく使い、納得がいくまで作りこんでいます。「ペグ」のギターソロでは気に入るギターソロができるまで8人を費やしているようです。

 Ajaは親戚の韓国人の名前のようですが、ジャケットは山口小夜子で日本的に仕上がっています。アジアをイメージしているようです。(2007.8.20に亡くなったというニュースを聞きました。まさに「I Got A News」です。)

 アルバム1枚まるごと好きだというケースは珍しいのですが、この「Aja」はまさしくその中の1枚です。スティーリーダンは結局しっくりくるバンドメンバーがいなかったため、スタジオミュージシャンをふんだんに使うという手法をとったようです。そのため完成度の高いアルバムができました。
 
Deacon Blues」 「Josie

イーグルス ドゥービーブラザース

フュージョン全盛の中でロックも今までと違う盛り上がりを見せていました。カントリー系のイーグルスと純粋ロックのドゥービーブラザースのヒットです。ハーモニーを中心としたイーグルスとリズムを前面に押し出しているドゥービーブラザースは対照的でしたが、どちらも人気がありました。
 日本で受けたのはイーグルスのほうでやはりマイナー調のホテルカリフォルニアのヒットが印象的です。日本でヒットするのはマイナー調の曲が多いのは、ローリングストーンズの日本で初めてNO1となった「アンジー」がいい例です(狙ってマイナーの曲を出したという話もあります)。

 それに比べてドゥービーブラザースは正統派のロックで、特にギターフレーズがかっこいいので、ギター少年はどちらかというとドゥービー派が多いようです。チャイナグローブやロングトレインラニングのギターフレーズは印象的です。
 イーグルスのギターフレーズもかっこいいのですが、ツインリードでハモル部分がかっこいいのであって1台のフレーズはそうでもありません(個人的意見ですが)。ギターフレーズとしてはやはりドゥービーブラザースに1票入れます。
 イーグルスのドンヘイリーのようにドラムをたたきながら歌うというのは、いないようで意外と考えてみるといるようです。つのだひろ、アイ高野、石原裕次郎(片手でたたいてた)、フィルコリンズ、クイーンのロジャーテイラーも歌ってましたね。

フュージョン

大学の頃はフュージョンが全盛期でテクニックを持ったスタジオミュージシャンが表舞台に出てきました。ギター、サックス、ドラム、ベース、キーボード、それぞれすごいテクニックを持ったミュージシャンがいろいろなアルバムを作りました。ジャズやロックを超えた枠組みなのでクロスオーバーとも呼ばれていました。
 マイケルフランクスやスティーリーダンのアルバムに参加したり、ソロアルバムを出したり、スタジオミュージシャンだけでアルバムを作ったりと活動が盛んでした。
 触発されてハーブアルパートなども新しいアルバムを作っていました。ティファナブラス時代とは大違いのアルバム(Rise)です。
 ギタリストではリーリトナーやアルディメオラが活躍しました。ベーシストも有名な人が多く当時流行ったチョッパー奏法(親指でたたいて音を出す)ではスタンリークラークが有名です。ジェフベックと一緒に来日しましたが、ジェフベックよりも目立っていた感じがします。
 もう亡くなりましたがウェザーリポートのジャコパストリアスも好きでした。フレットレスベースの先駆者で歩きながら演奏するのでフローティングジャコと呼ばれていました。ハーモニックスを使った演奏も得意でそれまでのベーシストにはない演奏をしていました。亡くなった原因はそううつ病のようですが残念なことです。 Birdland

 当時日本でもカシオペアやスクエアなどのフュージョンバンドが出ており、テクニック全盛時代がしばらく続きます。
 キーボードプレイヤーではチックコリア(リターントゥフォーエバー)やキースジャレット、ジョーザビヌル(ウェザーリポート)が好きでした。特にキースジャレットのケルンコンサートのライブは全て即興にも関わらずすばらしい演奏です。