洋楽と月

十五夜のようなのでタイトルに月-Moonのある曲を思い出してみました。最初に思い出したのはキング・クリムゾンのMoonchild。CMで使われたビリーバンバンの「また君に恋してる」に少し似ている部分があります。こちたのほうが古いので「また君に恋している」のほうが似ているのですが、盗作というほど事でもありません。

ビートルズの曲ではMr. Moonlightがあります。ビートルズのメンバーは楽譜も読めないのにこれだけ世界中のミュージシャンに影響を与えています。普通、ハーモニーはドミソの和音が原則です。何もなしでは持ってみなさいと言われるとこの和音になります。ビートルズはアカペラではハモるとドミソの和音ではなかったと聞いたことがあります。

ドミソは1度、3度、5度の音の和音でメジャーコードと言われます。ドの音が1度で、そこから3番目のミ、5番目のソの音が組み合わさっています。5度の音が半音下がると悲しい雰囲気のマイナーコードになるのです。

音楽を正式に習ったわけでもなく、記憶も定かではありませんが、ビートルズの和音は9度の音が入っているようです。音階は7つですから一回りして2度の音と同じです。この変則のハーモニーが自然に出てくるという所がビートルズの凄さかもしれません。

ピンクフロイドのアルバムに「Dark Side Of The Moonがあります。日本のタイトルは「狂気」ですが、月と狂気は全く関係ないわけではありません。むしろ欧米では月は太陽の光を反射する影の存在で、不吉なものなのです。月が太陽を覆い隠す日食などはその最たるものでしょう。狼男が満月に変身するのもそうした考えに基づいています。

このアルバムは10数年間アルバムチャートの100位以内にチャートインするという記録的なヒットをしました。まだ世界規模では正確に売上をカウントしていない70年代だったので、マイケル・ジャクソンのスリラー以上の売上があったかもしれないと言われています。

ドアーズの Moonlight Driveには月の狂気の部分は感じられません。欧米でも月にロマンティックなイメージもあるようです。ドアーズのボーカル、ジム・モリソンは若くして亡くなっていますが、当時のミュージシャンはドラッグが原因で死亡する人が多くいました。

ジャニス・ジョプリンやジミ・ヘンドリックスなどもそうだと言われています。エルビス・プレスリーはカロリーの摂取過多、カーペンターズのカレンは拒食症が原因と、正反対の例もあるようです。どちらにしても元々はストレスが原因なのでしょう。

ジム・モリソンも死因は心臓発作ですが心臓発作を引き起こした原因はドラッグにあるのかもしれません。最後のアルバム「LAウーマン」のジャケットでは激太りした写真が使われています。このアルバムだけはなぜか買っていて、今でも残っていますが体型に関係なく声だけは昔のままです。

最後に古い名曲をひとつ。「FLY ME TO THE MOON(/a>」
ジャズのスタンダードナンバーで色々なミュージシャンがカバーしています。エヴァンゲリオンのエンディングテーマで知っている人も多いかもしれません。この曲がいちばん秋にふさわしい曲でしょう。

サントリーNATURAi CMソングHooked On A Feeling

サントリーNATURAi CMで流れる「Ooga Chaka Hooga Hooga」という変な合いの手はブルー・スウェード が歌うHooked On A Feelingのイントロ部分です。オリジナルは「雨にぬれても」で有名なB.Jトーマスで、デビッド・ハッセルホフもカバーしています。

ブルー・スウェードはスウェーデンのロックバンドで、この曲は映画「レザボア・ドッグス」の挿入歌としても使われています。

デビッド・ハッセルホフのHooked On A FeelingのPVはなんだかよくわからない作りになっていますが、曲自体は名曲です。デビッド・ハッセルホフは見たことがある人がいるかも知れませんが、昔TVドラマに出ていました。「ナイトライダー」というタイトルで、人工知能を持ったスポーツカーに乗って事件を解決する役でした。最近では映画版のアニメスポンジボブに実写で出演しています。

B.J.トーマスは映画「明日に向かって撃て」の挿入歌「雨にぬれても」が日本でも大ヒットしました。作曲はバート・バカラックです。B.J.トーマス版のHooked On A Feelingはいたってノーマルなアレンジの名曲です。

資生堂コラーゲン CMソング カイリ・ミノーグ

資生堂コラーゲンのCMに使われているのはカイリ・ミノーグのラッキーラブ(I Should Be So Lucky)です。カイリ・ミノーグはオーストラリア出身のシンガーで、この曲は1988年に全英NO.1になった世界的なヒット曲です。しかし日本ではもっと有名な曲があります。

それはウィンクがカバーしてヒットしたTurn Into Love(愛が止まらない)ですが、どちらかというとウィンクのヒット曲として有名かもしれません。この曲はカイリ・ミノーグがオリジナルではなくヘイゼルディーンがオリジナルです。

80年代はどちらかというとアイドル路線でしたが、90年代は歌唱力をアピールして失敗。しかし2000年に奇跡的に復活して全英NO.1の曲も生まれています。どうやらセクシー路線が成功したようです。 Spinning Aroud

グリー踊る合唱部!? ジャーニー 

他のDVDを借りてみたときにおまけとして「グリー踊る合唱部!?」が収録されていた。ジャーニーの曲が使われているようなので見たら、なかなか面白かった。主人公が子供の頃に母親が雇った庭師が、ジャーニーの曲をかけながら水撒きしていたというのが、歌うのが好きになったきっかけという設定だ。

落ちこぼれの合唱部がしだいに大きくなり、大会で優勝するというサクセスストーリーのだが、主人公はなぜかアメフトのクォーターバックの花形選手で落ちこぼれではない。一緒になって落ちこぼれをいじめていた側だが、実は歌が好きでグリークラブに入るのだ。

日本の映画やドラマではこういったサクセスストーリーは、最初は下手だけど努力してうまくなって成功するという設定が多い。しかしこのドラマは落ちこぼれや、やりたいことを我慢しているけど、みんな歌は最初からうまい。このへんのところが日本とアメリカの違いかもしれない。

一話の最後でDon’t Stop Believingが使われているのが印象的。あらためて聴いてみると歌詞の内容もなかなかいい名曲だ。以前も好きだった曲だが、一段と好きになった気がする。シーズン1の最終話ではこの初心を思い出して、決勝戦でジャーニーのメドレーを歌っている。

Faithfully~Any way you want it~Lovin´touchin´Squeezin´~Don’t stop believing

80年代のロックバンドのジャーニーが現在も愛されているのがよくわかる。30年経っても歌われている曲はやはり名曲で、ジャーニーにはその曲が多い。

ジャーニーが世界的に有名になったのはエスケイプというアルバムのヒットからだ。このアルバムにはグリーで使われているDon’t Stop Believingや日本のドラマでも使われていたOpen Armsが収録されている。

次のアルバムでさらにジャーニーの人気を決定づけた。それがフロンティアーズで、個人的にはこのアルバムを聴いて好きになり、さかのぼってアルバムを聴いていった記憶がある。このアルバムではやはりSeparate Waysが最も有名な曲だ。2009年のWBC(ワールド・ベースボール・クラシックス)のテーマソングにも使われている。

映画「奇跡のシンフォニー」のギタリスト

2007年の映画「奇跡のシンフォニー」で主人公のエヴァンが初めて路上ライブで、特殊な弾き方で周りの人を感動させるシーンがあります。実際に弾いているのはもちろん役者ではなくプロのギタリストですが、男性ではなく女性です。映画のギターを弾く手のアップは彼女が演奏しています。

名前はKaki King、「Pink Noise」という曲は弦を上から抑えたり、ギターのボディーを打楽器のように演奏しています。映画でもエヴァンが最初にギターを手にしたとき、チューニングを変えるシーンがあったのでオープンチューニングと呼ばれるチューニングでしょう。カーキキングは2006年に女性として初めてローリングストーン誌のギターの神に選ばれています。

お互いに親子であることを知らずに路上でギターを交換して演奏するシーンがありました。このシーンだけはカーキキングではなく、Doug Smithが演奏しています。この人のギターテクニックも超絶的で、左手と右手で違う音を出しています。つまり右だけでも弾けるし、左だけでも弾けるのですが、さらにそれを合体しているのです。こちらもやはり神の領域です。Doug Smith – Two-Handed Paradox