ラリー・リー ロンリーフリーウェイ

思い出せない曲というのは誰にでもあると思いますが、そのうちの一曲を先ほど思い出しました。記憶はあてにならないので忘れないうちに記録しておきます。
 覚えていたのはメロディーと歌詞の一部、Don’t Talk we can touch,don’t talk anymore….でたしかタイトルも「Don’t Talk」だったかな、という程度でした。80年代のさわやかなポップスで、夏のイメージです。
  邦題は「ロンリーフリーウェイ」でアルバムジャケットも日本仕様で鈴木英人のさわやかなイラストになっています。

ボズ・スキャッグス

ボズ・スキャッグスは70年代から活躍したボーカリストですが、もともとはR&B系でしたが、76年のアルバム「シルクディグリーズ」で洗練された都会的な曲を発表しブレークしました。
 この頃からAORというジャンルができています。大人向けロックという意味ですが、たしかにロックの要素もあります。
 このアルバムには名曲「ウィ・アー・オール・アローン」が収録されています。他にも「ロウダウン」「リド・シャッフル」「ハーバー・ライツ」は好きな曲です。バックバンドをToToがやっていたことでも有名です。

 翌年に発表された「ダウン・トゥー・ゼン・レフト」に収録されている「ハード・タイムス」はロックの要素もあり名曲です。大学時代出版社でアルバイトしていた記憶とリンクしていて当時の思い出がよみがえります。
 80年代になっても同系統のアルバム「ミドルマン」を発表していて、ここでは「ジョジョ」が好きな曲です。

 AORというジャンルができるきっかけとなったボズ・スキャッグスですが、たしかにそれまでは同じ系統のボーカリストはいなかったような気がします。ルーツはR&Bでロックと同じであり、ジャズの雰囲気もあり、バックバンドはフュージョンといってもいい一流ミュージシャンを揃えています。
 マイケルフランクスやスティーリーダン(エイジャ)にもないリズムを協調した曲もあり、歌い上げるバラードもあるすばらしいボーカリストです。
 声質も力強いのですが、トムジョーンズの一歩手前で踏みとどまっていて、しつこくないところが好きです(トムジョーンズも好きですが)。

スパイロジャイラ マンハッタントランスファー シャカタク

フュージョンの系統で社会人になってからもよく聞いていたのはスパイロジャイラでした。久しぶりに「Morning Dance」を聞きながら書いていますが、朝にふさわしいさわやかな曲です。こういった軽くて洗練された音楽はRX7のCMで使われたチャック・マンジョーネの「feel so good」あたりから好きなったような気がします。
 この頃はレンタルレコード大流行の時代で、レコードを借りてはダビングするというのが普通だったのでレコードがほとんど残っていません。今のようにDVDに落としておけば現存するのでしょうが、カセットテープでは残っていても再生できない状態でしょう(CDも10年が限度ということなので、学者のジョークで石に彫るのが一番長持ちするというのがあるそうです)。
 YouTubeでスパイロジャイラを探していたら、シェイカーソングという曲がありました。これは確かマンハッタントランスファーも歌っていたことを思い出しました。マンハッタントランスファーはジャズボーカルグループですがフュージョンといってもいいくらいのグループです。
 70年代から活躍していて、ウェザーリポートのバードランドに歌詞をつけて歌ったのにはびっくりしました。ボーカルといってもほとんど楽器に近いものがあります。
 シャカタクはスパイロジャイラとマンハッタントランスファーを足して2で割ったような感じで、ボーカルもあるフュージョングループです。「Night Birds
 これらの系統は軽くさわやかなのでドライブ向きでよくカーステレオで聴いていた記憶があります。

スティーリーダン Aja

スティーリーダンは大学までほとんど聞いたことがなく、「リキの電話番号」も後から聞いたのですが特に好きになることもなく、自分の中ではあまりメジャーな存在ではありませんでした。

 しかし「Aja(彩)」を聞いた時にはびっくりしました。それまで泥臭いイメージを持っていたのがいっぺんに吹き飛ぶようなアルバムだったからです。当時のフュージョンとも違うポップとジャズを融合させたような音楽は新鮮でした。5〜6年前にメイキングのDVDを買って見ましたが当時フュージョン界での大御所ミュージシャンを惜しげもなく使い、納得がいくまで作りこんでいます。「ペグ」のギターソロでは気に入るギターソロができるまで8人を費やしているようです。

 Ajaは親戚の韓国人の名前のようですが、ジャケットは山口小夜子で日本的に仕上がっています。アジアをイメージしているようです。(2007.8.20に亡くなったというニュースを聞きました。まさに「I Got A News」です。)

 アルバム1枚まるごと好きだというケースは珍しいのですが、この「Aja」はまさしくその中の1枚です。スティーリーダンは結局しっくりくるバンドメンバーがいなかったため、スタジオミュージシャンをふんだんに使うという手法をとったようです。そのため完成度の高いアルバムができました。
 
Deacon Blues」 「Josie

フュージョン

大学の頃はフュージョンが全盛期でテクニックを持ったスタジオミュージシャンが表舞台に出てきました。ギター、サックス、ドラム、ベース、キーボード、それぞれすごいテクニックを持ったミュージシャンがいろいろなアルバムを作りました。ジャズやロックを超えた枠組みなのでクロスオーバーとも呼ばれていました。
 マイケルフランクスやスティーリーダンのアルバムに参加したり、ソロアルバムを出したり、スタジオミュージシャンだけでアルバムを作ったりと活動が盛んでした。
 触発されてハーブアルパートなども新しいアルバムを作っていました。ティファナブラス時代とは大違いのアルバム(Rise)です。
 ギタリストではリーリトナーやアルディメオラが活躍しました。ベーシストも有名な人が多く当時流行ったチョッパー奏法(親指でたたいて音を出す)ではスタンリークラークが有名です。ジェフベックと一緒に来日しましたが、ジェフベックよりも目立っていた感じがします。
 もう亡くなりましたがウェザーリポートのジャコパストリアスも好きでした。フレットレスベースの先駆者で歩きながら演奏するのでフローティングジャコと呼ばれていました。ハーモニックスを使った演奏も得意でそれまでのベーシストにはない演奏をしていました。亡くなった原因はそううつ病のようですが残念なことです。 Birdland

 当時日本でもカシオペアやスクエアなどのフュージョンバンドが出ており、テクニック全盛時代がしばらく続きます。
 キーボードプレイヤーではチックコリア(リターントゥフォーエバー)やキースジャレット、ジョーザビヌル(ウェザーリポート)が好きでした。特にキースジャレットのケルンコンサートのライブは全て即興にも関わらずすばらしい演奏です。