エマーソン、レイク&パーマーに惹かれたのはグレグレイクのボーカルとキースエマーソンの驚異的なキーボードでした。パーカッションのようなキーボートは初めて「タルカス」を聞いた時にとりこになってしまいました。
当時のプログレはとにかく長い曲が多くLP盤の片面で1曲というのも珍しくありませんでした。「タルカス」も組曲という形式でしたが片面全て埋まっていました(A,B面で1曲のシングルもありましたが)。
当時プログレのキーボード奏者にはイエスのリック・ウェイクマンもいましたが、キースエマーソンのキーボードはより攻撃的で打楽器的な音を出していました。ナイフを刺したりキーボードをゆすったり、ピアノの弦を直接弾いたりといったパフォーマンスも攻撃的なものがありました。
3人で演奏しているとは思えない音の厚みはキースエマーソンのキーボードによるところが大きいのですが、ライブでも再現できるところがテクニックの凄さを感じさせます。特にイギリスのバンドはスタジオ録音に忠実な音をライブで再現することが多いのは国民性でしょうか。アメリカのバンドはそういう意味ではいい加減で、グレイトフルデッドがいい例です。悪い意味ではなくスタジオとライブは別物と考えているようです。
20分以上連続して演奏し、飽きさせずに聞かせるにはかなりのテクニックと曲の構成が求められます。そういった意味では当時のプログレは原題のクラシックを追求していたのかもしれません。実際オーケストラと競演したり、シンセサイザーやメロトロン(キーボードがスイッチとなってテープで音を再生する楽器。録音できれば何でも再生可能なので肉声でコーラスも再現できた。)によるオーケストレーションを試みたバンドもあります。
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